EVENING STAR
黄昏時の切なさと夜への
高揚感がとろけあう、
果実と甘くたゆたう花々の戯れ
EVENING STAR
連作『月と星』(1902)のうち
宵の明星をイメージした香り。
夜へとうつろう夕暮れの空の美しいグラデーション。そのまどろみや切なさ、次第に高まってゆく高揚感を繊細に変化するフレグランスに託して。ベルガモットやピーチ、イランイランのマチュアな華やぎが、どこかセンチメンタルで味わい深いシックなフローラルへと穏やかに移りゆきます。教会の鐘によく似たカンパニュラの花は、甘さの中にも気品のある調べ。オリエンタルなジャスミンや可憐なスミレの薫香も加わり、芯の強さや媚びないセンシュアリティも感じさせて。ラストはバニラとムスクがまばゆい西日のように、甘美な幸福感で胸の中を満たします。