-
アルフォンス・ミュシャは(1860年7月24日-1939年7月14日)は、チェコのモラヴィア地方に生まれ、19世紀末に花開いたアールヌーヴォーの頂点を極めた装飾芸術家です。
「芸術の目的は美を祝福することである」
”The aim of art is to celebrate beauty”
-
1894 年のクリスマスにサラ・ベルナールのために仕上げたポスター『ジスモンダ』が人気を博し一躍時代の寵児に。ミュシャの芸術様式は、祖国のチェコ、パリを中心とするヨーロッパ、日本、ビザンチン、イスラムなど多様な造形要素を受け入れて構成されています。
「芸術は全ての人の物である」
”Art belongs to all people.”
-
ミュシャの描く様式は「ミュシャ・スタイル」としても有名で、星、宝石、花などの様々な概念を美しい女性の姿を用いて表現するスタイルと流麗な曲線を多用したデザインが特徴です。特に1894年から1904年までの10年間のパリ時代は多くのポスター、装飾パネル、カレンダー、宝飾品、商品パッケージ等を制作し大衆の支持を受けました。
「優れた芸術は全ての人の日常生活の中にあってほしい」
”Great art should be a part of everyone’s life.”
-
50 歳になったミュシャは祖国チェコへ戻りスラブ民族の取材を行い、受難の歴史と貧しさを抱えた人々に直面します。祖国に愛をささげる決意をしたミュシャは18 年の歳月をかけてスラブ民族の歴史を描く20 枚から成る大作『スラブ叙事詩』の制作に精魂をかたむけ、現在もなお世界中の人々に愛され続けています。
「芸術家は、自分自身と自らの民族的なルーツに
忠実であり続けなければいけない」
“The artist must remain faithful to himself and to his national roots”