香りに触れてまず思い出すのは、
フィグの果肉を噛み締めた瞬間の多幸感。
ジューシィな甘さに
シダーウッドやガルバナムが青々しさを添えて、
無邪気なまま誰をも虜にする
魅惑的なフルーティノートが立ちのぼります。
夢中になっているうちに移りゆくのは、
自立したチェコの女性へのオマージュとして
ミュシャが描いたヒヤシンスの花の調べ。
纏った人を魅力的に映し出すそのアコードは、
あなたの深みとセンシュアリティ、
ゆるぎない芯の強さを浮き彫りにするはず。
エピローグはネクターフィグが濃密にくすぶり、
アディクティブな温もりが
じんわりと広がってゆきます。